モトクロスにおける Kawasaki のアイデンティティはライムグリーンだ。ここに交渉の余地はない。KX シリーズは70年代前半からグリーンであり続けている。Kawasaki のワークスライダーはグリーンを着る。ロゴはブラックの上のグリーン。Kawasaki のバイクといえばグリーンが浮かぶ——Ferrari のレッド、UPS のブラウンと同じ意味で、ブランドに属している色である。
だから白い Kawasaki のジャージは、その場で疑問を呼ぶ。なぜ白なのか。答えは OEM アパレルのプログラムの細部にある。ワークスチームは、特定のイベントのために、技術的な理由から(白はアウトドア・ナショナルで熱を反射する)、あるいは販促上の変化をつけるために、別のカラーリングを作ることがしばしばあった。白い Kawasaki のギアは存在する。ただし、それが主役だったことはない。B面である。だからこそ、残っている個体はコレクターにとって面白い。普段は選ばれなかったほうの道を示しているからだ。
90年代の Kawasaki のモトクロスの遺産を支えたのは、Jeff Ward や、のちの Ricky Carmichael(Honda で圧倒的な時期を迎える前、彼は Kawasaki に乗っていた)のようなライダーたちだ。ワークスの KX250 と KX125 は勝負になるマシンで、それに合わせたギアは——チーム支給のものも OEM のものも——視覚的なアイデンティティにこだわった時代を映していた。Kawasaki は、ただ乗るものではなかった。着るものでもあったのだ。
ビンテージコンディション。1点のみ。
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