写真:Scott Penner / Wikimedia Commons / CC BY-SA 2.0
Rage Against the Machine のTシャツにはどれも矛盾が中心にあり、それはこのバンドがキャリアを通して解くことを拒み続けたのと同じ矛盾だ。あなたは製品を身につけている。その製品には、その製品を生み出す仕組みは腐っているという明確な立場を取っていたバンドの名前が入っている。シャツは machine だ。シャツは rage でもある。ふたつは同時に真であり、どちらも打ち消し合わない。
RATM は1991年にロサンゼルスで結成された。De la Rocha は Inside Out というハードコアバンドにいた。Morello はハーバード大学で政治学の学位を取り、Alan Cranston 上院議員の事務所で働いていた。彼らは美学から政治的な音楽にたどり着いた人間ではない。政治から音楽にたどり着いたのであり、だからこそこのバンドは同時代のほかのどの「政治的な」ロックとも違う音がした。のちに Audioslave があり、Morello が Bruce Springsteen と演奏し、de la Rocha が何年も沈黙しても、そのどれも元のバンドが何であったかを変えはしなかった。本気だった4人だ。
セルフタイトルのデビュー作は1992年に Epic Records から出た。Epic は Sony の子会社だ。ここでも矛盾が出てくる。その10年でもっとも反企業的だったバンドが、音楽産業で最大級の企業のひとつを通して流通していた。De la Rocha はこれについて絶えず質問された。答えるときの彼の答えは、たいてい「そのほうがメッセージがより多くの人に届く」という趣旨のものだった。それに納得できるかどうかは、たぶん彼についてよりもあなたについて多くを語る。
シングルは「Killing in the Name」だった。曲のクライマックスが "fuck you, I won't do what you tell me" というフレーズを16回繰り返すものであるにもかかわらず、ラジオでかかった。ビデオは MTV で流れた。アルバムは最終的にアメリカだけで三百万枚を売った。
ブートレグのTシャツはほとんど即座に出回りはじめた。ロサンゼルスとベイエリアの非公式のスクリーンプリンターたちが、Epic/Sony のグッズの流通の外側でシャツを作った。このブートレグは通常の意味での偽物ではない。公式のものとして通そうとはしていなかった。それ自体が独立したものだった。スクリーンプレスと、シャツはこうあるべきだという意見を持った誰か、というだけのことだ。皮肉なのは、ブートレグの RATM グッズのほうが、レーベルが売ったどんなものよりもこのバンドの実際の哲学に近いだろうということだ。
このTシャツはビンテージだ。復刻ではない。コレクターから来たもので、うちにあるのはこの1枚だけだ。
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