モトクロスでは、ブランドへの忠誠が色で符号化されている。Yamaha はブルー。Honda はレッド。Kawasaki はグリーン。Suzuki はイエロー。KTM はオレンジ。これはマーケティングではなく、アイデンティティだ。ライダーがワークスチームと契約すれば、そのブランドのバイクに乗るだけでは済まない。そのブランドの色を着る。ギアも、グラフィックも、ピットのしつらえも、すべてがそれに合わせて動く。そしてファンもそれに従う。
Yamaha のブルーは根が深い。ただし、1970年代までは遡らない。YZ は80年代半ばまで、Kenny Roberts 時代の Yamaha のアメリカンカラーであるイエローとブラックで走り、その後はホワイトとレッド、1991–92年にはピンクのグラフィックを載せたホワイト、1993–95年にはパープルをまとった。ブルーがやってきたのは1996年のモデルチェンジで、ホワイトのフレームにブルーの外装という組み合わせだった。1997年にはスチールフレームもブルーになり、2000年には Yamaha のパーツカタログがそのフレームの塗色を Deep Purplish Blue Metallic と呼んでいた。2005年にフレームはアルミになったが、ブルーはそのまま残った。Ferrari にとってのレッドが、Yamaha にとってのブルーである。交渉の余地はない。90年代の Yamaha のワークスギアは、それをそのまま映している。ブルーのジャージ、ブルーのパンツ、ブルーのヘルメット、何もかもがブルー。Yamaha のワークスライダーの視覚的アイデンティティは、徹底していた。
このジャージは、その体系の内側から出てきたものだ。OEM のレーススタイルのギア——チーム支給か、Yamaha の販促アパレルのプログラムを通して売られたか、そのどちらかである。つくりは当時の MX そのもので、軽量、ベンチレーション付き、アスレチックなカット。要は、ブルーであることだ。赤いジャージのすべてが Honda を指すのと同じ意味で、このジャージのすべてが Yamaha を指している。色が中身なのである。
ビンテージ。1点のみ。
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